アトピーの子供は多くのアレルギー疾患を併発することが多く
気管支喘息にかかることも多くあります。
なぜアトピーだと喘息になりやすいのでしょうか。
①アトピー素因を持つ
喘息とは気管支喘息のことを言い、
アレルギー反応などによって気管支の炎症が慢性化すると軌道が狭くなり
刺激に対して過敏な状態になります。
発作的に喘鳴や咳、呼吸困難を起こし、時には死に至ることもある病気です。
喘息にはアトピー型と非アトピー型があります。
アレルギーの原因が特定できる場合、アトピー型と言われ、
小児喘息の多くはアトピー型です。
e-ヘルスネット(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)より
アレルギーによる疾患には喘息のほかに、
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などがありますが、
このようなアレルギー疾患になりやすい体質を
アトピー素因と言います。
アトピー素因を持つ人は家族にアレルギー疾患を持つ人がいたり
アレルギーに関係するIgE抗体という免疫物質を作りやすい体質です。
アトピーの子供はアトピー素因を持つので喘息になりやすいということですね。
我が家の子供たちも両親が花粉症、アレルギー性鼻炎を持ち
本人たちもほこり、ダニ、花粉などのアレルギーがあります。
②アレルギー疾患になりやすい
アトピーの子供は
様々なアレルゲン(花粉、ダニ、ほこり、食べ物)に反応しやすく
本来であればからだを守るための免疫機能が
過剰に働いてアレルギー疾患になってしまいます。
アレルギー性鼻炎のくしゃみはアレルギー反応のひとつですし
アトピー性皮膚炎の湿疹、喘息の咳もそのひとつです。
アトピーもアレルギー疾患のひとつであり
皮膚に症状が出るとアトピー性皮膚炎と診断され
気管支に症状が出ると喘息と診断されます。
そのため、アトピーの子供は
ほかのアレルギー疾患にかかる可能性があり
喘息になりやすいとも考えられます。
我が家の子供たちは風邪をひくと
喘息のような症状が出やすいので
これもアトピーが関係しているのかもしれません。
③アレルゲンに感作しやすい
感作とはアレルゲンに対して
アレルギー反応を起こす体質になることを言います。
アトピーの子供は皮膚が荒れていることが多く
外からの様々な刺激にすぐ反応してしまいます。
正常な皮膚は角質層がなめらかで
皮脂と汗からできる皮脂膜によって
皮膚のバリア機能が働いています。
しかし、皮膚のバリア機能が低下している場合
ほこりやダニなどのハウスダストや食物が
皮膚の中に入りやすく
それを排除しようとして、免疫機能が働き
アレルギーを発症しやすい状況があります。
我が家の子供たちも花粉、ハウスダスト、動物の毛、食物など
様々なアレルギーを持っています。
これは皮膚のバリア機能が低下している状況で
過ごしていることの結果なのかもしれないですね。